神尾真由子さんバイオリン・リサイタル

update 2007/10/28 10:49

 今年6月のチャイコフスキー国際コンクールで優勝し、現在世界で最も注目を集めている若手バイオリニスト、神尾真由子さんのリサイタル(市文化・スポーツ財団主催)が27日、函館市芸術ホールで開かれた。神尾さんは研ぎ澄まされた技巧と豊かでつややかな音色を駆使して、幅広い時代にまたがる多彩なプログラムを披露、満員の観客をうならせた。

 大阪出身の神尾さんは11歳でメニューイン・国際コンクール・ジュニア部門に最年少入賞して以来、国内外の主要な指揮者やオーケストラと共演を重ね、現在はスイス・チューリッヒに活動の拠点を置いている。道内でのソロリサイタルは今回が初めて。この日はピアノにシューベルト国際コンクールで優勝経験を持つ佐藤卓史さんを迎え、ソナタや小品合わせて5曲を演奏した。

 モーツァルトの「ソナタ・ホ短調」では、情熱的な1楽章と叙情的な2楽章の対比を鮮やかに表現。シニカルで攻撃的な作風と繊細で詩的な要素が交錯するプーランクの「ソナタ」では、ダイナミックでスケール豊かな演奏を披露。チャイコフスキーの「瞑想曲」「ワルツ・スケルツォ」の2つの小品では、メロディーの美しさを際立たせると、ラストのフランクの「ソナタ・イ長調」では後半に向かうにしたがい燃焼度を高めていき、圧倒的な高揚感で大曲を締めくくった。

提供 - 函館新聞社



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