米イージス艦 函館入港
update 2007/10/27 11:09
米国海軍イージス艦「マスティン」(第7艦隊横須賀基地配備、9000トン)が26日、函館港に入港し、港町ふ頭に接岸した。艦長のエドワード・キャッシュマン中佐ら乗員約380人を海上自衛隊函館基地隊、函館日米協会会員ら約50人が出迎えた。岸壁ゲート付近では、入港時に市民団体による抗議集会が行われたが大きな混乱はなかった。
歓迎式典で同協会の加藤清郎副会長が「入港を心より歓迎する。函館は日本最初の国際貿易港で、世界に誇る夜景が有名な観光地。疲れを癒し、有意義で楽しい時を過ごしてください」とあいさつ。花束を受け取ったキャッシュマン艦長は「函館寄港は初めてだが、150年前に函館を訪れたアメリカの水兵がいたことを我々は知っている。函館の素晴らしい文化や自然を楽しみにしている」と謝辞を述べた。
一方、「非核・平和函館市民条例を実現する会」「函館地区平和運動フォーラム」は午前8時半から約1時間、抗議集会を開いた。「函館港の軍港化を許すな」と書かれた横断幕を前に、「親善・友好のうたい文句を信じることはできない」などと訴えた。参加した約80人の市民はこぶしを突き上げ、「マスティンは函館から出て行け」とシュプレヒコールを繰り返した。参加した男性(79)は「米軍兵による暴行事件も起きている。市長にはその点を認識して、入港の可否を判断をしてほしかった」と話していた。
市は港湾空港部職員がふ頭周辺の警備などに当たり、艦内で渡辺宏身部長が「核兵器廃絶平和都市宣言文」を艦長に手渡し、趣旨を説明した。午後からは西尾正範市長がキャッシュマン艦長らの表敬訪問を受けた。
同艦は30日まで同ふ頭に滞在。27日には同市船見町の外国人墓地を墓参するほか、滞在期間中、スポーツ交流などの行事を予定している。
提供 - 函館新聞社
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