道内初公演 演奏楽しんで…神尾真由子さん あすバイオリンリサイタル
update 2007/10/26 10:51
ことし6月にモスクワで開催された「チャイコフスキー国際コンクール」のバイオリン部門で優勝した神尾真由子さん(21)が、27日に函館市芸術ホールで開かれるバイオリン・リサイタル(市文化・スポーツ振興財団主催)出演のため函館入りしている。函館山のクレモナホールで25日、函館新聞社などのインタビューに応じた神尾さんは「函館の街並みはきれい。リサイタルでの演奏を楽しんでください」などと話した。
同コンクールは世界の若手音楽家の登竜門として4年に1度開催され、ショパン・コンクールと並び世界2大音楽コンクールの一つ。神尾さんは大阪出身。98年、11歳でメニューイン国際バイオリンコンクールジュニア部門に最年少入賞した。以降、国際的なキャリアを重ね、「体から歌心に満ちた音楽があふれ出る」などと絶賛を受けている。最近はスイス・チューリッヒに活動の拠点を置き、研さんを積んでいる。
神尾さんの北海道でのリサイタルは初で、函館を訪れるのも初めて。山頂から見る眺望を気に入り「ふもとの教会群がきれい。観光する時間を作り、五稜郭などに行きたい」と話す。
10代前半から世界中で活躍し、将来も大きく期待されているが、「10年で成長しているものはあるだろうが、自分で変化を口にするのは難しい。今後も今までやってきたことを続けていきたい」と謙虚に語る。
今回のプログラムでは、モーツァルト「バイオリン・ソナタ第28番ホ短調K.304」など3曲がステージ初演奏という。「自分の好きな曲に挑戦してみたかった」と紹介。チャイコフスキーは2曲で、「懐かしい土地の思い出 作品42より
第1曲『瞑想曲』」などは同コンクールで演奏した曲だ。
また、同公演にはピアノで佐藤卓史さん(24)も出演。佐藤さんはことし9月にドイツで開かれた第11回シューベルト国際ピアノ・コンクールで優勝したばかり。「函館の皆さんとコミュニケーションをとりながら演奏するのが楽しみ」と意気込みを話した。
函館の公演は27日午後7時から。入場券は完売しており、当日券の発売は無い。なお、神尾さんは12月31日午後10時から、札幌コンサートホールkitaraで開かれる「HTB朝日ジルベスターコンサート」に出演。この公演の問い合わせは北海道テレビрO11・821・4411。
提供 - 函館新聞社
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