高3集団暴行死、逆送の少年4人を起訴
update 2007/10/19 11:27
函館市内の公園で8月下旬、同市内の私立高3年佐藤智也君(18)が中学時代の同級生ら少年7人に集団暴行を受けて死亡した事件で、函館地検は18日、検察官送致(逆送)された15―19歳までの少年4人を傷害致死などの罪で函館地裁に起訴した。4人は成人と同様に公開の法廷で刑事裁判を受けることが正式に決まった。
起訴されたのは、事件の主導的な役割を果たした元同級生の少年(17)傷害致死、強要、暴力行為法違反、恐喝未遂の罪と、無職少年(19)同、高校1年の少年(15)傷害致死、強要、暴力行為法違反の罪、高校1年の少年(16)傷害致死罪の4人。
起訴状によると、4人は8月26日午後7時半から同8時ごろまでの間、富岡中央公園(同市富岡町1)で佐藤君の顔などを数十回殴ったり、金属バットで背中を殴打したりし、さらに同8時半から同10時ごろまでの間、昭和公園(同市昭和町)で代わるがわる殴るけるの暴行を加え、翌27日未明、佐藤君を頭部打撲による外傷性脳浮腫で死亡させた。
このほか、元同級生ら3人は事件前にも、佐藤君を素手や金属バットで殴る暴行を加えた上、屈辱的な行為を強要させ、その様子を携帯電話などで撮影。元同級生と無職少年の2人は事件前日、佐藤君に現金8万円を要求するなどした。
4人は家裁送致時に検察側から「刑事処分相当」の意見が付けられ、函館家裁は12日までの少年審判で「極めて悪質かつ残酷な犯行で、その執拗(しつよう)さや陰湿さも顕著」などとして逆送した。4人はいずれも起訴事実を認めているという。
提供 - 函館新聞社
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