ようこそ海王丸、西ふ頭に入港
update 2007/10/19 11:27
「海」に親しむ市民参加型のイベント「オーシャンウイーク」(15―24日)に合わせ、独立行政法人航海訓練所(横浜市)の練習船「海王丸」(2556トン、雨宮伊作船長)が18日午前、函館西ふ頭に入港、接岸した。日本最大級の帆船で、函館への寄港は昨年7月以来4回目。オーシャンウイーク実行委関係者のほか、市民団体も国際信号旗を掲げて入港を歓迎した。
日本で初めて作られた洋式帆船「箱館丸」の復元船の活用などに取り組む「よみがえる箱館丸の会」(澤田石久巳代表)は18日から、函館市大町に展示している同船のマストに、航海通信として用いる国際信号旗を掲げた。2種類の旗を組み合わせることで「安全なる航海を祈る」とのメッセージを表しており、洋式帆船としては“弟分”の入港を歓迎している。
同会は「海の日」に毎年、国際信号旗を掲揚しているほか、一昨年に航海訓練所の大型帆船「日本丸」(2570トン)が入港した際にも同様のもてなしをしている。
澤田石代表は「同じ洋式帆船が歴史を経て進化しているのを感じるのと同時に、存在感を唱える箱館丸がまさによみがえったようだ」と、思いを募らせていた。
海王丸には140人が乗船。5日に東京を出航し、実習生81人が航海演習をしている。来年1月には横浜からハワイに向けて出航し、帆走だけで1カ月をかけてホノルルを目指す。
海王丸が出港する22日には、実習生が帆を支えるヤードに乗り、見送りに来た市民らに「ごきげんよう」と呼び掛ける最高級の儀式「登檣礼(とうしょうれい)」が行われる。澤田石代表も自家用車に積んだスピーカーから函館賛歌を流し、実習生を見送る予定。
提供 - 函館新聞社
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