借り上げ市住 見送り…来年度・函館市
update 2007/10/17 15:05
函館市は、2008年度事業分の借り上げ市営住宅建設計画の事業者募集を見合わせた。本年度事業分では、市の建設費負担は約4400万円だが、地方交付税の大幅削減など、市全体の財政見通しがつかないための措置。今後、来年度中に策定予定の「市住宅マスタープラン」(08年度からの10カ年計画)などで、住宅施策全体の見直しを図り、事業の継続を判断する。
借り上げ市営住宅は市が1999年度に導入。国と市から建設事業費の一部の補助を受けた民間事業者が建てた住宅を、市が市営住宅として20年間借り上げて、入居者募集や管理を行う。
これまでに11棟288戸が完成し、本年度事業分として若松町に1棟45戸を建設している。空洞化が進む駅前、大門地区から西部地区で定住促進や活性化につながっているほか、民間の土地利用を誘導するなど、一定の成果を挙げている。
昨年8月に改訂した「市公営住宅等ストック総合活用計画」では、09年度までの借り上げ住宅供給計画戸数は430戸と設定。本年度分と松風町の高齢者向け優良賃貸住宅を合わせると383戸で、同年度までに完了する見込みだった。
市住宅課は、総合計画との整合性を図る同プランの策定作業を進めており、策定後にストック計画も見直し、今後の市営住宅全体の整備手法や目標戸数を定める。同課は「今後のマスタープランでは、人口減少社会を踏まえ、高齢者支援、子育て支援の視点が必要。借り上げ市営住宅についても、今後の在り方を検討していきたい」としている。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。