認定こども園「どんぐり」屋外活動主体のコース新設へ
update 2007/10/14 14:21
【七飯】大自然が先生に―。七飯町大川7の認定こども園「どんぐり」(戸巻聖園長)は2008年度から、森の中の活動を主体とする「森の幼稚園コース」を新設する。1日中、町内外の林や海、川に出向き、ツリーハウスの建築や木のブランコ、飯ごうでご飯を炊き上げるなど、屋外活動を通じて園児自らがさまざまな発見をし、いろいろなことを気付いていくというユニークなプログラムで、来年度は4歳児のみ現在募集中。道内の施設では初めての導入で、戸巻園長は「自然の素材を通じ、自らが判断したり、実践できる子どもたちを育てたい」と話している。
この活動は1970年代にデンマークで始まり、現在、ドイツなどヨーロッパで盛んに行われている。(1)年下の面倒見がよい(2)けんかが少ない(3)子どもたちだけでも問題解決できる―などの効果が報告され、戸巻園長は開園当初から同プログラムを検討してきた。現行の0―3歳児対象の「就園準備コース」に加え、認定こども園となったことを受け、4、5歳児(5歳児は09年度から)の受け入れとともに、幼稚園教育の要素を取り入れた「森の幼稚園コース」を設けることにした。
同コースでは月―金曜の午前9時から午後3時まで(水曜は午前中)、園外のフィールドに出向き、四季折々の自然の中に身を置き、“対話”する。町内の民有地(約3000平方b)をメーンフィールドに、公園や海、川、畑など町内外10カ所をサブフィールドとし、自然を体感する活動に取り組む。
同園で続ける木育や交通安全教室、国際交流など園内教育とも組み合わせ、「親子、教員も楽しめる指導を」とのコンセプトにも沿う形で進める。
戸巻園長は「前例がなく、手探りの状態だが、先生も子どもたちも親子で楽しめるプログラムにしたい」とし、「多少のけがはあると思うが、失敗や危険を実感することで、いじめや危険を自らが回避できる“たくましさ”が育つと思う」と期待を寄せている。
同コースの定員は15人(応募多数の場合は抽選)。1カ月の定額制で利用料は1万9800円(給食費別途)。午前7時から午後零時までの預かり保育も可能(料金別途)。問い合わせ、申し込みは同園TEL0138・64・4150。
提供 - 函館新聞社
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