函館市の老年人口 初の25%台に
update 2007/10/13 14:35
函館市の9月末現在の住民基本台帳のまとめで、65歳以上の「老年人口」の割合が初めて25・0%に達した。国全体の老年人口割合が25%を突破するのは2013年(国立社会保障・人口問題研究所推計)とされているだけに、函館は速いペースで高齢化が進んでいることが改めて分かった。
同日現在の人口は29万572人(外国人登録を除く)で、老年人口は7万2632人。老年人口割合は旧東部4町村と合併した04年末には22・7%だったが、年間当たり0・8ポイントずつ増加、06年末で24・3%となった。市の総合計画素案では16年の同割合を32・8%と予測している。
高齢者の増加は福祉行政にかかわる経費の増加を生み、介護保険料の負担額見直し、在宅生活支援事業や敬老祝い金など、市独自の老人福祉事業の継続にも影響は避けられない。市介護高齢福祉課は「独自事業と介護保険事業とサービスが重なる部分は、いずれ見直しが必要となるだろう。経費削減との兼ね合いは難しいが、必要なサービスは続けていかなくてはならない」とする。
また、独居老人への対応として、「函館は他地域と比べても独居老人の比率が高い。地域包括支援センターを拠点に、地域でお年寄りを孤立させず、孤独死をゼロにする取り組みを検討している」とし、高齢者が生きがいをもって社会参加できる環境づくりにも力を入れていくとしている。
提供 - 函館新聞社
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