函館市文化賞に鎌田さんと小栗さん

update 2007/10/12 14:32

 函館市文化賞審議会(座長・西尾正範市長)は11日、市の芸術、文化の発展に寄与した個人、団体に贈る「函館市文化賞」の今年度受賞者を発表した。芸術の分野からは市内柳町の画家鎌田雛子さん(84)、科学(人文科学)の分野から市内高丘町の市弓道連盟名誉会長、小栗欣吾さん(89)が選ばれた。ともに初受賞で、一つの分野で長年にわたって築いた功績が認められた。贈呈式は11月3日午前11時から市民会館小ホールで行われる。

 鎌田さんは函館生まれ。1942年9月、東京の女子美術専門学校(現女子美術大)を卒業後、本格的に絵画活動に励み、赤光社や全道美術協会、国画会で数々の賞を受賞。札幌に移り住んだ68年以降も道秀作美術展や道現代美術展に意欲的に出品、94年には紺綬褒章と札幌市民芸術賞を受賞した。97年に函館に戻り、99年から毎年、全道展函館地区女流展を開催し、函館、道南の美術文化の普及に努めている。

 小栗さんも函館生まれで、33年から弓道を続け、86年には全日本弓道連盟の最高位「範士」の称号を授与され、講師、中央審査員として弓道の発展に尽力。渡島、檜山管内の弓道団体を統括する道西部地区弓道連盟の会長や道弓道連盟連合会の副会長など要職を歴任し、役職勇退後も道内や全国で開かれる大会、講習会などに参画し、後進の指導に力を注いでいる。科学分野で体育、スポーツ部門からの受賞は5人目。

 鎌田さんは「函館に帰郷して10年の節目にこのような賞をいただき大変光栄。これからも体が動く限り絵を描き続けたい」とし、小栗さんは「文化賞に選ばれ驚いている。長年の活動が認められてうれしい」と喜んでいる。

提供 - 函館新聞社



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