駐車民間監視員制度導入10日で66件摘発

update 2007/10/12 14:32

 駐車違反の取り締まりを強化した改正道交法の柱の一つの「民間監視員」制度が1日、函館市に導入されて10日が経過した。道警函館方面本部によると、10日間の違法駐車の摘発件数は282件で、前年同期より27件増加し、このうち民間監視員が摘発したのは66件に上った。

 同本部交通課によると、今年の同本部管内の駐車違反摘発件数は7916件で、前年同期に比べて3071件増。市内での最重点地区に指定されているは、歓楽街の本町地区とJR函館駅近くの朝市・金森倉庫周辺の2地区。民間監視員は主にこの地区を中心に2人一組で巡回し、取り締まりに当たっている。

 今のところは大きなトラブルはないが、監視員の委託を受けた市内の警備会社の担当者は「まだ制度を理解していない人が多く、今後トラブルになる可能性は高い」と危ぐする。

 朝市で働く男性従業員(32)は「取り締まるのはいいが、短時間の車から荷降ろしだけで注意されるのは迷惑」とし、さらに別の男性(59)は「取り締まりの強化は歓迎だが、摘発された観光客から店に苦情が寄せられても困る」という。

 同課は「まだ監視員が慣れていない面もあるが、今後、摘発数が増えることで市民の駐車に関する意識が向上してくれれば」としている。

提供 - 函館新聞社



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