子どもの安全夫婦で守る…永澤勝平、和枝さん
update 2007/10/9 14:24
子どもの安全を第一に―。子どもが犠牲になる凶悪事件や空き巣、車上狙いや自転車盗難などが相次ぐ中、函館市万代町2に住む永澤勝平さん(62)はこのほど、函館方面防犯協会連合会の認可を得て、自家用車に青色回転灯を設置し、自主防犯活動を始めた。妻の和枝さん(55)も同町会役員5人と愛犬のコロン(雄、雑種)で「万代町わんわんパトロール隊」(永澤和枝隊長)を結成。夫婦そろって地域の安全活動に力を注いでいる。
勝平さんは34年間、道警函館方面本部警務課車両係に勤務。退職を機に「何か町内に貢献できることはないか」と、ことし5月から万代町会防犯部副部長に就いた。防犯部所属になり、万代町内で子どもの安全を見守るパトロールが十分でないと感じ、「市内いくつかの町会で活動する『青色回転灯』を取り付けて巡回活動し、地域住民、特に子どもが安心して生活できるようにしたい」と考えた。
早速6月に青色回転灯の申請を行い、認可を受けて9月2日、同町会会館前で出陣式を実施。青色回転灯を取り付けた自家用車のドアには「自主防犯活動用自動車」と書かれたステッカーを張り付け、パトロール車であることを強調した。
パトロールは町内近隣にある小学校の児童の下校時間に合わせ、学校周辺を中心に行っている。「子どもの数が減少してるせいか、1人で下校する児童をよく見かける」と勝平さん。児童に「こんにちは」と声を掛けながら注意を促し、町民同士の絆(きずな)も深めている。
一方、和枝さんも2002年から同町会女性部長、翌03年に町会副部長を務めるなど、積極的に町会活動に参加。「誰もが安心して暮らせる町づくり」を目指し、パトロール隊を組織した。コロンの散歩を兼ねて、毎日午後8時をめどに町内のパトロールに取り組んでいる。
勝平さんは「万代町は小路が多く、港に近いため、暗い場所や人が少ない所を狙った小さな事件が多発している。時間のある限り地域のパトロールを強化し、町民が安心して暮らせる万代町にしたい」と意気込んでいる。
提供 - 函館新聞社
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