北海道犬と秋田犬展覧会
update 2007/10/8 15:41
【函館・北斗】日本犬で天然記念物の北海道犬と秋田犬の展覧会などが7日、函館、北斗市内で開かれた。威厳を感じさせる顔立ちの犬たちは、審査員の前で堂々とした振る舞いを見せていた。
北海道犬展覧会、ヒグマを威嚇
北海道犬保存会函館支部(吉江和久支部長)の「第58回函館支部展覧会」と「第33回獣猟競技会」は北斗市本郷の民間会社社有地で開かれた。渡島桧山のほか道内や北陸から95頭の北海道犬が集結。目つきや、ヒグマを威嚇(いかく)する様子などが競われた。
北海道犬は、1937年に国の天然記念物に指定されている。アイヌ民族の人たちがヒグマやエゾシカの狩猟に伴っており、古くから「飼って良し、使って良し」と高い評価を得ているという。
競技は雄雌別に分けられ、展覧会は赤、白、黒など毛の色つや、顔や足などの容姿、歩く姿で審査された。獣猟競技会は、胆振管内むかわ町から連れて来たヒグマに犬をけしかけ、吠え方や動作が審査された。
ヒグマに対する態度から本来の猟犬としての潜在能力を試すのは、北海道犬独特の審査。優秀な犬は盛んに吠え、おりの中で居眠りしていたヒグマを起こしていた。(山崎純一)
秋田犬展覧会、毛並みや顔立ち審査
秋田犬の「第2回北海道道南支部展覧会」は、函館市若松町のクイーンズポートはこだて前広場で開かれた。今年は猛暑の影響で犬の毛代わりが遅れたため、昨年より20頭少ない31頭の秋田犬が函館、青森や札幌から参加。整った毛並みや毛色、顔立ちを披露し審査を受けた。
同支部(平田敏春支部長)は2005年10月発足。同展覧会は秋田犬の保全活動や魅力をアピールすることを目的に昨年から開催。審査対象となるのは生後6カ月以上で、審査は雄と雌、さらに年代別の4部門で行われた。
会場には約40人の市民などが訪れ、威風堂々とした犬に関心を寄せていた。さっそうと歩く姿に子どもたちから「がんばれー」と声援が飛び交っていた。
平田支部長は「大会を通じて、出場者同士の親ぼくや市民に秋田犬に関心を持ってほしい。参加した飼い主は、ほかの犬を見て今後の勉強にもなったはず」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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