「函館学」講座、ロシア極東大函館校の講師が講義

update 2007/10/7 15:00

 本年度の合同公開講座「函館学」(函館市高等教育機関連携推進協議会、市主催)の第5回講座が6日、ロシア極東大函館校で開かれた。同校講師のデルカーチ・フョードルさんが「函館・姉妹都市・ウラジオストク」と題して講義し、約100人が聴講した。

 ウラジオストクは1860年の北京条約で清国(中国)から帝政ロシアの領土に編入された都市。シベリア鉄道の終着駅があるほか、極東第一の港湾を保有し軍港として栄えた。函館市とは1992年に姉妹都市提携した。

 講義でフョードルさんは、ウラジオストクの歴史や街の特色、産業構造などを説明。天然の良港やシベリア鉄道、空港を持ち、交通の要所として発展した一方で、「舗装された道路は少ない。農耕に向いている土地のため、雨が降る夏になると道がドロドロになる」と道路事情の悪さを指摘した。また、街の状況については「近年、おいしい料理を提供する店ができて、街はだんだん活発化している。収入は日本の4、5分の1ほどだが、レストランなどは満席」と話し、「極東と北海道は移民が多いという点で似ている」とも述べた。

 街並みの様子をスクリーンで紹介し、郵便局など帝政ロシア時代に建築された、石造りの重厚な建築物や港湾、フョードルさんが「世界一」と称賛する街の夜景などを見せ、「ウラジオストクには面白いものがあります」と話した。

 受講者も質問し、ウラジオストクやロシアについて関心を深めていた。

提供 - 函館新聞社



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