G8関係者招致に全力…函館市「PRのチャンス」
update 2007/10/6 13:42
来年7月の北海道洞爺湖サミット(G8)に合わせ、函館市は参加各国の政府関係者や報道陣の函館訪問を各国大使などに要請している。函館は日本初の開港地で、各国ゆかりの教会のほか、旧ロシア領事館や旧イギリス領事館などが現存。「国際性豊かな都市を世界にPRする絶好の機会」(市国際課)で、西尾正範市長も道のサミット推進局を訪れ、G8への協力や関係者を招致したい考えを伝えている。
G8は来年7月7日から9日までの3日間、洞爺湖地域で開かれる。各国の政府関係者だけで2000人、報道関係者は国内3000人、海外1000人とされ、ばく大な開催経費を要するが、経済効果も大きいことが指摘されている。
函館市は、各国首脳の訪問は難しいと判断。政府関係者や報道陣を招き、国際性豊かな都市を広く宣伝してもらおうと、市を訪れた大使や総領事に訪問を要請している。これまでにロシアとフランスに意向を伝え、今後も各国の大使館関係者に要請していく。
各国への思いは共通だが、市は特にロシア関係者の誘致の実現に期待を寄せている。わが国初の外国領事館が置かれ、ハリストス正教会やロシア人墓地などがある。長い友好の歴史の中でウラジオストクとユジノサハリンスクの2市と姉妹都市提携を結び、ロシア極東大函館校やユジノ市との定期便もある。
フランスは開港前の1855(安政2)年、箱館奉行が人道上の立場から仏軍艦シビル号の傷病兵100人を上陸させるなど、歴史的にも友好関係が深い。トラピスチヌ修道院や元町カトリック教会、ラ・サール学園、白百合学園なども同国とゆかりがある。
G8関係者の招致は6月定例市議会の個人質問でも取り上げられ、西尾市長も積極的に取り組んでいく考えを示した。同課は「具体的な訪問は決まっていないが、固まり次第、通訳の手配や日程、案内先などを早急に決め、各国メディアに函館を紹介してもらいたい」と期待している。
提供 - 函館新聞社
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