海上の負傷者 救い出せ…海保など訓練
update 2007/10/5 13:42
海上で負傷者や急病人が出た場合に備えようと、函館海上保安部と日本水難救済会洋上救急センター道南地方支部(山田邦雄支部長)は4日、函館山沖合の津軽海峡で洋上救急訓練を行った。
病院関係者に特殊な状況下での医療活動を体験してもらおうと、1985年から毎年実施し、今回は市立函館病院や函館五稜郭病院など市内6病院の医師、看護師ら約20人が参加。同海保の巡視船「つがる」(3221d)に乗り込み、船内の医療施設を見学した。
救助訓練はダミー人形を船上での負傷者に見立てて実施。参加者は上空約15bのヘリコプターから同基地の機動救難士がロープで降下し、担架に乗せた負傷者をつり上げ救助するまでの手順を見学した。続いて参加者は実際にヘリに乗り込み、スペースを確認したほか、限られた器具での処置の難しさを体験した。
このほか、船上では緊急時にヘリに積む担架やガスボンベなどの医療器具を公開し、機動救難士が使い方などを説明した。函館五稜郭病院の秋山有史医師(35)は「上空で患者を治療する方法は想像もつかなかった。狭い機内では迅速で的確な処置の必要性を感じた」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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