健康上の理由で金田衆院議員引退へ

update 2007/10/2 14:15

 民主党道8区の金田誠一衆院議員(60)=当選5回=は1日までに、次期衆院選に出馬しないことで党関係者と合意した。2日に党道8区総支部が記者会見し、正式発表する。脳梗塞(こうそく)を発症し、リハビリ生活を続けながら国会活動をしており、健康上の理由から断念した。引退に伴い、次期衆院選の後継候補の擁立作業が本格化する。

 後継候補として、国会議員では、選挙区を持っていない逢坂誠二衆院議員(比例道ブロック)らの名前が取りざたされているほか、金田氏の実弟や地元選出道議、函館市議の名前も浮上している。

 金田氏は昨年1月、函館市内の病院に入院中、脳梗塞を発症し、東京の病院へ転院。リハビリを重ね、同12月には車いすで国会に復帰した。国会や政治活動を再開したものの、地元に姿を現すことはなく、去就が注目されていた。関係者によると、体調は回復したものの会話が不自由な状態という。

 党道8区は金田氏が代表を務めているが、支部活動の停滞を避けるため、今年7月1日の総支部定期大会で平出陽子道議が代表代行に就いた。8区総支部は「参院選での自民党惨敗やその後の安倍首相の辞任など、不安定な政局で、福田首相のもとでの解散総選挙も想定される」と話し、次期衆院選の後継候補擁立が今後の焦点となる。

 金田氏は1947年、木古内町生まれ。函館東高校を卒業後、函館市職員となり、市職労を母体に79年に市議初当選。3期務め、93年の衆院選旧道3区に無所属(社会党推薦)で出馬し初当選。民主党の比例道ブロックで当選を重ね、2003年11月の総選挙で、小選挙区初当選を果たした。05年9月の前回衆院選で5選。

提供 - 函館新聞社



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