市議会、有料老人ホーム調査特別委設置/委員の指名は見送り

update 2007/10/2 14:14

 第3回函館市議会定例会は1日、一連の福祉施設設置の許認可をめぐる問題の調べる「有料老人ホーム問題調査特別委員会」の設置を全会一致で可決した。本会議に先立ち開かれた議会運営委員会(能川邦夫委員長)は、小野沢猛史氏(市民クラブ)の委員選任をめぐり、この日も各会派の意見が割れ、結局、本会議での委員指名は見送る異例の事態になった。今後の議運協議を経て委員は決まる見通しだが、今回の混乱は特別委開催後も尾を引きそうだ。

 特別委の委員は当初、各会派が9月27日までに議会事務局に提出し、1日の本会議で議長が指名する予定だった。しかし、特別委員会や本会議で発言をしないことが慣例となっている監査委員の小野沢氏を市民クラブが推薦したことで、民主・市民ネット、新生クラブ、公明党の3会派が反発。辞退を求める3会派と、問題はないとする市民クラブ、共産党の2会派とで意見が割れていた。

この日の議運で、小野沢氏は「これ以上の議論は時間の無駄だ」として、監査委員を特別委委員から排除するよう規則の変更を求めた。反対していた3会派は、慣例尊重の基本姿勢は変わらないとしながらも、民主・市民ネット、新生クラブは能川委員長に一任。公明党は「監査委員が入るのもひとつの選択肢」として、柔軟な対応を示した。

能川委員長は監査委員の取り扱いについて、再度議運で協議することを決め、本会議での委員指名を見送った。

この日の本会議は、議運が長引いたため、予定より約1時間40分遅れて開会した。

提供 - 函館新聞社



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