民間駐車監視員始まる/緊張の初日

update 2007/10/2 14:14

 駐車違反の取り締まりを強化した改正道交法の柱の一つ、民間の「駐車監視員」制度が函館市内で1日始まり、真新しい制服を着た監視員が観光地などの重点地区を巡回した。初日は監視員が慣れない端末機の操作に手間取る場面や、慌てて車を移動させるドライバーの姿も見られた。

 函館中央署では同日午前、函館西署との合同出動式が行われ、高橋道夫署長が「慢性的な駐車違反が社会問題となっている。厳正で公正な業務に当たってほしい」と訓示。監視員を代表して齋藤昌三さん(55)が「毅然(きぜん)とした態度で職務の遂行に努めます」と決意を述べた。

 監視員は薄緑色の制服姿で首から携帯端末機を下げ、2人一組で巡回。メジャーを使った現場の実測や周辺地図の入力など、慣れない作業に時間が掛かり、取り締まり前に運転手が慌てて戻るケースも多かった。

 この日、市内で監視員が標章(ステッカー)を張ったのは2件。最重点地区の朝市周辺を見回った監視員の岡田雄三さん(61)は「警察官の立ち会いもあり、普段より違反車両が少なかった。作業は頭で理解していても実際は講習と違って難しい」と話していた。

 一方、近くの商店の男性店主(60)は「最近はレンタカーを利用する観光客が多い。駐車場は案内しているが、取り締まりがあんまり厳しくなって客足が遠のいては困るんだが…」と複雑な表情を見せていた。

提供 - 函館新聞社



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