市「職場倫理ホットライン」きょう開設/職員が不正を通報
update 2007/10/1 12:54
函館市は10月1日から、職員や受託業者などが法令違反をしたり、その恐れがある場合に職員が通報する「職場倫理ホットライン」を開設する。通報者は一般職を対象とし、通報者が不利益を受けない措置も取る。通報や相談先は人事課長と弁護士が窓口となり、嫌疑がある場合は事実関係を調査し、必要な措置を講じる。
西尾正範市長の公約で、市政運営の公正確保と透明性の向上を目的に設置する。国が定めた「公益通報者保護法」に基づいた制度で、市が要綱を作成した。通報内容は法律違反だけでなく、条例や規則違反、倫理上問題がある事例まで広げた。
弁護士には封書、人事課長には封書か電子メールで通報し、通報者は実名を原則とする。匿名の通報は必要に応じて調査する。通報を受け、調査する必要があると判断した場合、副市長2人と総務部長らでつくる職場倫理ホットライン審査会に報告。人事課長と各事例に詳しい職員が事実関係を調査する。
法令違反などの行為が認められた場合、市長や任命権者、同審査会に報告し、是正措置を取る。是正内容は口頭注意から懲戒処分、場合によっては警察への告訴なども想定している。通報者には調査の着手や結果などをその都度報告し、通報したことで人事上の不利益などを受けない「フォローアップ」をする。
市人事課は「通報の仕組みを作ることで、不正や問題のある行為の抑止力が働くことが期待される」と話している。市民からの通報は従来通り、人事課や各部局、市民の声などで受け付け、対応していく。
提供 - 函館新聞社
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