函館市 温暖化防止計画策定へ
update 2007/9/28 11:05
地球温暖化が国際的な問題となる中、函館市は独自の温暖化防止計画の早期策定を目指している。国や道の施策を参考に作業を進める考えで、市環境部は「実効性のある計画とし、そのためにも市民や事業所への省エネルギー実践や公共交通機関の利用、ごみの減量化などの普及・啓発に努めていきたい」と話している。
市は2000年度から10カ年の市環境基本計画で、地球温暖化防止計画の策定を掲げている。このほど開かれた市議会一般質問でも、西尾正範市長が同計画を策定する考えを示した。
熱波や氷河の融解による海面上昇など、世界規模で地球温暖化が進んでいる。IPPC(気候変動に関する政府間パネル)第4次評価報告書では、温室効果ガスの増加が地球温暖化の原因とほぼ断定され、このまま温暖化対策が取られなければ、21世紀末には平均気温が約4度上昇するとしている。
市議会では竹花郁子氏(無所属)が地球温暖化問題を取り上げ、西尾市長は「国を挙げて取り組む課題である」とし、市も二酸化炭素の排出削減に向けて、クールビズ(夏の軽装)の実施や省エネ機器の導入、公共交通機関の利用呼び掛けなどをしていることを説明した。
計画策定の時期について、阿部喜久雄環境部長は「国や道の温暖化対策などの情報収集に努め、できるだけ早く策定したい」と述べた。
ただ、計画策定には市内事業所の二酸化炭素排出量など具体的な調査が必要で、一定の予算を確保しなければならない。現在の環境基本計画が09年度末で終了し、新たな基本計画も策定しなければならない。このため「新しい環境基本計画の策定作業の中で温暖化防止計画について検討していくことも考えられる」(同部)という。
提供 - 函館新聞社
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