農場見学、菓子作り体験…フィリピンの農業研修生が江差で交流

update 2007/9/25 12:15

 【江差】農業研修で来日したフィリピン人女性、アローナ・ハイミさん(24)が24日、江差町鰔川の澤口辰雄さん宅を訪れ、農業施設を見学し交流した。

 ハイミさんは、日本の非政府組織(NGO)や、発展途上国の農業技術者養成に取り組むアジア学院(栃木県)などの支援で大学を卒業。フィリピン中部のネグロス島で、地域の農民や途上国の研修生に農業技術を伝える「MC―ARI研修センター」に勤務。野菜の栽培管理や食品加工の指導を行っている。3日から埼玉県の農場で研修を受けている。

 この日はイチゴやアスパラのハウス団地を見学。「フィリピンでアスパラは観賞用の花としてコサージュなどに使われます」と話した。昼食では、澤口さんが栽培したソバを使った手打ちそばなどに舌鼓を打ち、昔懐かしい「ドン菓子」の製造も体験。「おいしい。フィリピンに持って帰る」と笑顔を見せた。

 澤口さんは同じ指導農業士で、せたな町で酪農を営みながらフィリピンでボランティア活動を続ける生出正実さん、西川求さんとの交流を通じて2月にフィリピンを訪問。ハイミさんらの案内で貧困に苦しむ現地をめぐり、NGOなどによる支援の現場を歩いただけに、「終戦直後の日本と同じ状況。日本が復興に立ち上がった経験をアドバイスできれば。現地で懸命に生きる人たちの姿から学ぶことも多い」と話した。

提供 - 函館新聞社



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