江差追分全国大会、子どもたちが追分大合唱
update 2007/9/23 11:33
【江差】第45回記念江差追分全国大会(主催・江差追分会など)は2日目の22日、未来に江差追分を歌い継ぐ地元の子どもたちが、記念アトラクションの主役として大会史上初めて登場した。子どもたちの江差追分大合唱や華麗な追分踊りなどのステージが、会場を感動に包み込んだ。
アトラクションは、地元で江差追分を学ぶ3歳から中学生までの91人の子供たちの江差追分大合唱で開幕。迫力の歌声に、会場を埋めた大勢の観客は圧倒された様子だった。
続いて、高橋航君(3)と東美羽音ちゃん(4)、川口美海ちゃん(3)の3人が元気いっぱいの歌声を披露。瞳を輝かせながら4節の追分を歌い切る姿に、観客は感動の声を漏らした。大役を務めた美羽音ちゃんは「もう1回出たい」と笑顔。全国大会で上位入賞の経歴があり、共に舞台に立った祖母の湊谷喜津子さん(65)は「感激です。ゆくゆくは(美羽音ちゃんを)全国大会に出場させたい」と語った。
道立江差高校で「江差追分」の授業を受けている3年生の森啓介君、若山恭也君、滝沢亮平君、紺野諒太君の4人は、講師の浅沼和子正師匠とステージに立ち、若さあふれる節回しで観客をうならせた。アイヌ民族の衣装で登場した「追分踊り」は、町内の女子児童でつくる「Hamanasu(はまなす)会」の8人が演じ、華麗な踊りで大会に彩りを添えた。
例年のアトラクションは、歴代優勝者やベテラン勢が中心の構成。45年の節目を迎えた本大会は「次世代に引き継ぐ追分節」をテーマに、伝承の担い手となる子供たちが、大会史上初めて主役として登場。少子化が進む中での後継者育成の大切さを実感させた。
大会3日目の23日は、少年大会と熟年・一般両大会の決選会。審査結果の発表は午後7前後。問い合わせは大会本部TEL0139・52・5119。
提供 - 函館新聞社
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