パイプオルガン 物語合わせ…おきなわ鳥のこえ英訳版出版支援コンサート
update 2007/9/16 13:17
第2次世界大戦末期の沖縄戦を主題にした絵本「おきなわ 鳥のこえ」(小峰書店東京)の英訳本出版を支援するコンサート「平和の風」が15日、函館市駒場町のカトリック湯の川教会聖堂で開かれた。約120人が来場。同絵本の絵がスクリーンに映し出される中、文が朗読され、物語の情景に合わせた音楽がパイプオルガンで奏でられた。
このコンサートは、函館ラ・サール中学・高校のカナダ人教師ピーター・ハウレットさん(52)らでつくる出版プロジェクトと、NPO法人(特定非営利活動法人)南北海道自然エネルギープロジェクトが主催。来場者に音楽を聞いてもらい出版資金を募る。出版されたら米国など英語圏の平和団体に寄付する。
絵本は、丸木位里(いり)さんと、妻の俊(とし)さん(ともに故人)が、沖縄の人たちの視点で書いた。ハウレットさんは「沖縄戦を函館から世界へ向けて発信するため、ぜひ協力を」と呼びかけた。
朗読は市内で読み聞かせ活動などをする和田ふみえさん、風力エネルギーによるパイプオルガンは函館在往の石崎理(みち)さんが担当。沖縄戦で日本兵が住民を殺害した場面ではバッハの「人よ、汝の大いなる罪を泣け」が演奏されるなど、激動、悲哀を感じさせる6曲が会場に響いた。来場者は、映像や文で改めて惨劇を知り、心に響く音を受け、平和に祈りを込めていた。
出版支援コンサートは12月にも市内で行われる予定。
提供 - 函館新聞社
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