かもめ島入口町有地の売却…江差町

update 2007/9/14 11:08

 【江差】濱谷一治江差町長は13日開会の第3回定例町議会で、かもめ島入口で高級温泉ホテル建設を計画中の檜山地域振興公社(棚田清社長)との間で、建設予定地となっている町有地の売却契約を締結したことを明らかにした。価格は6370万円。

 一般行政報告で明らかにした。濱谷町長は「かもめ島を中心とする景観や、住民の要望を事業者は真摯(しんし)に受け止めている。ホテル計画が町の観光や産業の振興に貢献することを期待したい」と述べた。

 同社が提出した事業計画によると、ホテルの名称は「旅庭・群来(くき)」。建物は2階建て。客室は9室で、延べ床面積は約906平方メートル。総事業費は3億7200万円。年内にも着工して、来年12月の営業開始を目指す。食事を除く宿泊料は1万5000円―2万円。

 売却する町有地は3793平方メートル。価格は町と2人の不動産鑑定士が算定した評価額を平均して決めた。約20年前に町土地開発公社が取得した当時の価格は1億5000万円だったが、その後の地価下落や同社が所有する敷地内の温泉権などが影響して評価額が下落した。

 01年に町有地で温泉を掘り当てた同社は、地上6階建てのホテル建設を計画したが、03年には景観問題などから2階建ての高級ホテルに計画を変更した。町は観光振興を目的に、用地の貸し付け料減免措置などの支援策を講じたが、同社の資金調達が難航したことで着工がたびたび遅れた。同社は06年2月に計画を断念したが、本年4月になって計画再開の意向を町に伝え、あらためて町有地の売却を申請していた。

 定例会では、川端壮吉氏(67)の教育委員再任に同意。町立小中学校へのAED(自動体外式除細動器)の導入経費などを盛り込んだ総額3188万円の一般会計補正予算案など3議案を可決、同日閉会した。本年度の一般会計総額は51億1797万円。

提供 - 函館新聞社



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