民家から弾丸発見 容疑者、千歳から移動か…市内銃撃戦

update 2007/9/13 13:14

 函館市内で11日未明、車を強奪した長野県佐久市、暴力団員で職業不詳高成仁容疑者(52)が警察官に発砲し、応射されて死亡した事件で、銃撃現場近くの民家敷地内から流れ弾が見つかったことが12日、函館中央署の現場検証で分かった。また、高容疑者が事件前の9日夜、千歳市内からタクシーを乗り継いで函館に移動したとみられることも明らかになった。

 同署は12日午前9時半から、銃撃戦のあった同市昭和町73の河川敷周辺の現場検証を実施。捜索中の署員が同日昼すぎ、現場から北東へ約150メートル離れた民家の敷地内で弾丸1個、付近の土手から空の薬きょう1個をそれぞれ発見した。民家の壁には弾が当たった際にできたとみられる穴があり、隣接する民家のタイル壁も一部が割れていた。弾丸は警察官が高容疑者に応射した3発のうちの1発とみられる。

 また、同署は12日、銃撃戦直後の押収物を発表。高容疑者の拳銃は旧ソ連軍が開発した自動装てん式のトカレフとみられる。拳銃内には弾が1発も入っていなかった。現場に薬きょう付きの実弾2発が落ちていた。

 一方、千歳市内のタクシー会社によると、9日午後6時ごろ、JR南千歳駅(千歳市平和)で客待ちをしていた同社のタクシーに高容疑者とみられる男が乗車。「函館まで行ってフェリーで長野に向かってくれ。追われているので急いでくれ」と興奮気味だったという。男性運転手が「(千歳市内で)燃料を入れてもいいですか」と尋ねたところ、「だめだ」と断られた。

 同社によると、男は走行中の車内でも一方的にまくし立て、「俺には前歴があり、刑務所に入っていた」「ピストルを使ったことがある」などと冗舌で、「もし捕まったら、その日が俺の命日だ」と語っていた。タクシーは9日午後8時ごろ、燃料が切れてきたため、JR八雲駅で停車。男は地元の別のタクシーに乗り換えたという。

提供 - 函館新聞社



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