公立高の再編決定/木古内は10年度に募集停止

update 2007/9/11 13:43

 道教委は10日、2008―10年度の3カ年にわたる公立高校配置計画を決定し、同日の道議会文教常任委に報告した。道南の渡島・桧山両管内については6月に出された計画案通りで、10年度に木古内高校は募集停止し、同年度に函館商業高校で1学級減となることが正式に決まった。

 配置計画は中学校の卒業者数などを踏まえ、高校数や学級数を調整する。道内の中学卒業者数は減少傾向にあり、入学者減少が見込まれる高校は学級数減や統廃合となる。道教委は6月に計画案を出し、道内各地で地元側の意見を聞く地域別検討協議会を開催してきた。

 今回の決定で、木古内高校は9年度に入学した生徒が卒業する12年春で廃校となる。

 このほか、道南では福島商業高校が08年度から、熊石高校が08年度に特例の30人学級を廃止し1学級減らした上で09年度から、それぞれ他校の教育活動支援を受ける地域キャンパス校となる。上ノ国高校は特例学級を08年度から廃止して1学級減の1学級とする。

 全道では3カ年で計34学級を減らす。募集停止の11校は、喜茂別(後志管内)や沼田(空知管内)風連(上川管内)などで、定時制は6校を廃止して1校新設する。

 計画案からの見直しでは、特例の2学級から1学級減とする予定だった天塩(留萌管内)が、PTAらのアンケート活動で08年度の生徒を50人程度確保できる見込みとなったことから学級減を撤回。札幌平岡(石狩管内)では、生徒の学習ニーズや進路希望に幅広く対応できる「フィールド制」が導入される。

 地域別検討協議会で提出された通学費等補助制度は、補助対象者に私立高校への進学者を含め拡大。道内平均収入の変更に伴い、所得限度額が602万円(3人世帯の場合)に引き上げられた。補助額は通学費と下宿費がそれぞれ案より2000円減額の月額1万3000円となった。

 また、公立特別支援学校の08年度配置計画は案通りに決定。道南では七飯養護の普通科を1学級増やして5学級に、八雲養護は4学級ある普通科が2学級に減る。

提供 - 函館新聞社



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