道が支庁再編で新名称案/「総合振興局」へ

update 2007/9/11 13:40

 【札幌】道は10日、現行14支庁を8前後に再編、新たな名称を「総合振興局」とする案をまとめ、道議会道州制・地方分権改革等推進調査特別委員会に報告した。6前後の支庁廃止地域には窓口業務中心の「振興局」を置く方針だ。

 昨年6月に公表した支庁改革案と同じく、道央、道南、道北、十勝、釧路・根室、網走の6圏域を基本に、道央と道北は複数の区域に分ける。道央は札幌一極集中を避けるよう所在地を考慮する。再編と同時に支庁の名称は廃止し、広域的な政策機能を持つ「総合振興局」を置く。名称は圏域名を用いて「道南総合振興局」などとなる。

 支庁廃止地域には、窓口業務が中心の「振興局」を設置。現在の支庁は総合振興局の出先機関となり、(1)地域振興(2)道民生活(3)産業振興(4)社会資本―の4部門に再編。保健所や土木現業所の機能は維持するが、農業改良普及センターや水産技術普及所は総合振興局の出先機関として残す。新しい名称には「桧山振興局」など、旧支庁の地域名を使う。

 振興局には窓口業務以外にも、市町村への支援や地域課題への対応させるなど、地域の独自性に配慮した。業務量は現行の支庁より4割程度減るが、道職員の削減に伴う影響を緩和するため「段階的な事務の集約を検討する」としており、廃止地域への配慮を強調した。

  新たな再編案について、江差町総務政策課は「支庁の名称を振興局に変えただけだ。看板のすり替えに過ぎない」と反発、改めて道に説明を求める方針だ。

提供 - 函館新聞社



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