5本柱に素案まとまる…義務教育基本計画
update 2007/9/9 10:45
函館市教委は初の策定となる「函館市義務教育基本計画」(2008―17年度)の素案をまとめた。「心豊かに学び 共に未来のふるさとを拓(ひら)く子どもをはぐくむ」を基本理念とし、目指す子ども像の5本柱を設定した。義務教育をどう進めるかについて、よりどころとなる計画で、市教委のホームページ(HP)などで14日まで意見募集(パブリックコメント)している。
これまでは毎年度、「函館市の学校教育推進の指針」を示してきたが、同基本計画はこの指針の基礎となるもので、今回初めて策定に取り組んだ。子どもたち一人一人の個性を伸ばし、未来を創造する豊かな人間性をはぐくむため、学校や家庭、地域が連携した義務教育を推進しようというのが目的だ。
全国的に作成している自治体は少なくないが、市教委では「中核市規模では珍しいのではないか」としている。
策定作業は05年12月からスタートし、素案に対する意見募集の結果を反映した修正案は10月中旬ごろまでにまとめ、12月の市議会総務常任委に提案する予定。
5本柱は(1)個性豊かに(2)優しさを持って(3)たくましく(4)函館に(5)共に未来を―生きる子ども。知、徳、体のバランスを取り、函館の良さを活用して古里への愛着を育て、現代社会に顕在化している教育課題にも積極的に対応することを目指す。
具体的な内容をみると、(1)は子どもの実態をとらえたきめ細かな指導の充実を図り、学ぶ意欲を高めて生き方を考える指導を進める、(2)は豊かな心をはぐくむ道徳教育や、生命尊重などに力を入れる、(3)は健康・体育教育の充実を目指す。(4)は函館の良さを発見して多様な生き方を学ぶ教育を推進し、(5)では人権意識を高め、社会情勢を踏まえた教育を推進するとされている。
市教委は「多くの市民から意見をもらい、さらに練り直したい」としている。同基本計画素案の内容は市教委HPに掲載し、概要は市教委窓口で配布中。意見の提出方法は持参、郵送、ファクス、電子メール。問い合わせは市教委教育指導課TEL0138・21・3557。
提供 - 函館新聞社
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