ノロウイルス予防早めに、渡島保健所が施設関係者を対象に研修
update 2007/9/8 13:34
昨冬、全国的に大流行したノロウイルスによる感染性胃腸炎。例年12月から1月にかけて発生のピークを迎えることから、感染拡大を防ぐには流行前の対策が肝心として、渡島保健所は28日、介護施設などの関係者らを対象に研修会を開く。感染が確認される前に研修会を開催するのは初めてで、早めの予防策の実践を呼びかける。
同保健所が所管する1市7町(函館市は除く)で、ノロウイルスの集団感染の発生件数は2004、05年度が各2件に対し、06年度は6件と急増。老人保健施設や介護保険施設での発生が目立った。
従来は発生した施設に同保健所が出向いて指導していたが、本年度は流行前に各自治体の担当者や保育、福祉施設などの関係者を集め、適切な手洗い方法や汚物処理、消毒液の作り方などを周知し、予防策の浸透を図る。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎の症状は主に吐き気、おう吐、下痢など。1、2日で回復するが、高齢者は重症化することもある。感染力が強く、ほとんどが経口感染で、経路は(1)感染者が調理した食品を食べた(2)感染者のおう吐物などを介して二次感染した(3)汚染された貝類を生や十分加熱せずに食べた―が主だ。
予防の基本はせっけんでの手洗いの励行で、手指や手首まで洗い、流水ですすぐことが大事。布タオルの使い回しは避け、消毒薬はアルコールではなく市販の家庭用塩素系漂白剤が有効。汚物処理には使い捨てのマスクとゴム手袋を用い、調理器具や食品の加熱処理は85度・1分以上行う。
同保健所は「家庭でも日ごろからノロウイルスを想定し、手洗いや適切な処理方法を実践してほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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