上ノ国町山間部 一般ごみの不法投棄後絶たず…江差署など監視を強化 捜査進める
update 2007/9/6 12:39
【上ノ国】上ノ国町の山間部では町内外から持ち込まれた一般ごみの不法投棄が後を絶たず、町が対策に頭を悩ませている。江差署などは5日、現場検証を行い、現場から投棄者の氏名や住所を特定できる証拠物を回収、廃棄物処理法違反などの疑いで捜査を始めた。町は林道の監視を強化、同署とも連携して不法投棄の根絶を図る考えだ。
町内の国有林で町職員が林道脇の斜面に捨てられた大量の家庭ごみを発見したのは今週初め。ごみは木材、布団、空き缶、雑誌、バケツなどのプラスチック製品とさまざま。現場には子供の氏名が記されたままの教科書なども散乱していた。ごみは全体で2トントラック数台分に及ぶとみられ、人目につきにくい深夜や早朝に持ち込まれたらしい。
現場を訪れた町職員は「家庭ごみなら処分場に持ち込んでも数千円で処理できる量。摘発されれば数10万円の罰金が科せられるのだが…」と嘆く。
現場は住宅地に比較的近く、人目につきにくい。町住民課は「ごみがごみを呼ぶ状態だ。1カ所にわずかなごみがあると、次々に新しい不法投棄が出る」と話す。中には悪臭を放つ生ごみが含まれるものもあり、「悪臭でヒグマを呼び寄せる恐れもある。入山者が多い地域や住宅地に近い場合は人身被害も懸念される」という。
このため町は、山間部や海岸部のパトロールを強化。不法投棄を発見した場合には警察に通報して投棄者を特定。処分費用を請求するなど対策を強化している。
提供 - 函館新聞社
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