伝統と新しさ融合…「アイヌからのメッセージ」展 工芸品や資料並ぶ

update 2007/9/6 12:38

 アイヌ民族の多様な工芸品を集めた特別企画展「アイヌからのメッセージ2007―現在(いま)から未来(あす)へ―」が、函館市青柳町17の市立函館博物館で開かれている。伝統を受け継ぎながら、独創性や感性も加味した工芸品が、アイヌ文化の魅力を伝えている。同博物館と財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構の主催で、10月21日まで。

 同特別展は未来に向けて新たな視点でアイヌ文化を発信しようと企画され、「様々なかたち」「卓越した技」「新しい風」の3部構成。同博物館の収蔵資料も合せて約150点を展示した。

 アイヌ紋様をあしらった民族衣装をはじめ、タペストリー、飾り物などが並び、紋様の美しさや精巧な技を見ることができる。同博物館は「アイヌ文化の心と、伝統に根差しながらも新たなものを取り入れた文化表現を感じてほしい」としている。

 入館料は一般300円、高校生200円、小中学生100円。開館時間は午前9時から午後4時半(観覧は午後5時まで)。月曜休館(ただし、17日、10月8日は開館)。問い合わせは同博物館TEL0138・23・5480。

 8日午後4時半から同博物館で、ナイトミュージアムinはこだて「OKIが奏でるトンコリの調べ」が開かれるほか、22、23の両日午後1時から展示解説セミナーが開かれる。どちらも入場無料だが、定員はナイトミュージアムが30人、セミナーが20人。申し込み、問い合わせは同博物館。

提供 - 函館新聞社



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