鍵谷涼子さん優勝…全日本芸術コンクール ピアノ
update 2007/9/5 11:31
東京都府中市の府中の森芸術劇場で8月27日に行われた「第1回全日本芸術コンクール」(同実行委主催)で、函館市出身で桐朋音楽大学(東京)4年生の鍵谷涼子さん(22)が、大学生・一般ピアノ部門の第1位に輝いた。鍵谷さんは「まさか1位になれるとは思っていなかった。これまで勉強してきた成果が評価されて大変うれしい」と喜んでいる。
7歳からピアノを始めた鍵谷さんは、小学6年から伊藤亜希子さんの下で研鑽(けんさん)を積んできた。この間、数多くのコンクールで入賞を重ねるとともに、函館市青少年芸術教育奨励事業音楽部門では3年連続で銅賞、銀賞、金賞を受賞するなど輝かしい成果を挙げてきた。
2004年に桐朋音楽大学音楽学部演奏学科ピアノ選考科に入学。「周りが非常にレベルの高い人たちばかりなので、とにかく自分の腕を磨こう」と、三上桂子さんの下で鍛錬(たんれん)に励んできた。
これまで大きなコンクールに挑戦することはなかったが、今年の春に教育実習のため母校の函館白百合高を訪れた際、担当教諭から「せっかく音大に行ったのに、コンクールで力試ししないのはもったいない」と言われて発奮。7月に行われた「第34回全日本クラシック音楽コンクール」(東京国際芸術協会主催)で第2位に入賞し、今回見事に第1位となった。
大学生・一般ピアノ部門は、98人がエントリーする激戦となり、このうち14人が予選を通過して本選に臨んだ。鍵谷さんは本選でラヴェルの「水の戯れ(たわむれ)」とシューマンの「管弦楽のない協奏曲から第1楽章」を演奏。「とても響きのいいホールで、緊張することなく気持ちよく演奏できたことが結果に結びついたのでは」と振り返る。
鍵谷さんは来春同大を卒業するが、「まだまだ自分自身のピアノの腕をじっくり磨いていきたいので、このまま大学の研究科に残りたい」と話す。研究科に残るためには、卒業時の成績が最低でも上位10位以内でなければ難しいが、「今回のコンクールでの結果を自信に、精一杯頑張りたい」と張り切っている。
提供 - 函館新聞社
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