函病が3専門外来閉鎖へ
update 2007/9/4 12:33
市立函館病院(吉川修身院長)は専門医の退職で当面、糖尿病など3つの専門外来を閉鎖する。後任の医師の確保ができた段階で診療を再開する方針だが、見通しは立っていない。
閉鎖す専門外来は、糖尿病のほか、リウマチ科と腎臓内科。いずれも専門の医師がそれぞれの科の診療に当たっていたが、3人とも今月末までに一身上の都合や独立開業などを理由に退職する意向だ。
診察日は糖尿病が週4回、リウマチ科は週3回、腎臓内科は週1回で、それぞれ病状に特化した専門的な診療を行っている。専門医の退職を受け別の医師の兼務も検討したが、専門的な診療が困難なことから止むなく閉鎖に踏み切った。いずれも新規外来の診察は3日までに停止した。
糖尿病は今月21日、リウマチ科は今月28日が最終診察日。腎臓内科の場合は、再来患者のみについて来年3月まで月1、2回、北大からの派遣医師による診療を行うことにしている。閉鎖後は他の病院の専門医を紹介するなど対応していく。
通院中の患者や入院患者に対しては8月中旬までに事情を説明し、おおむね理解を得られているとしている。吉川院長は「当面の間、不便をおかけすることになり申し訳ない。早急に医師の確保を努めるとともに、再来患者に対するケアや他の病院の医師への紹介をしっかりやりたい」としている。
同病院は産婦人科が2006年4月から産科を休診し、婦人科外来と急病の応急措置のみとなっているほか、精神科の診療を縮小している。
3年前、医師臨床研修制度が導入されたことをきっかけに、大学病院には医師を派遣する余力がなくなったとされる。全国各地で問題となっている医師不足が、函館の基幹病院にも及んでいる。
提供 - 函館新聞社
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