「ナッチャンRera」就航…函館―青森間 新高速フェリー

update 2007/9/2 11:51

 東日本フェリー(古閑信二社長)が運航する新型高速フェリー「ナッチャンRera(レラ)」(約1万トン)が1日、函館―青森間に就航した。新船の乗り心地を確かめようと、道内外からの搭乗客が初便の出港する午前7時半前から、新装となった同社函館ターミナルに詰め掛け、家族や見物客らに見送られる中、青森に向けて航行していった。

 同船は、オーストラリアのインキャット社製の波浪貫通型双胴船で、全長112メートル、幅30・5メートル、最大時速は約67キロに達する、世界最大級の大型高速フェリー。同区間における片道の運航時間は、在来船の約3時間50分から約1時間45分に大幅短縮する。運航便数は、1日4往復。

 船内は、「お客様に、ここちよい時間と、ここちよい空間、そして、心に残る想(おも)い出を提供する」の基本理念に沿って、ゆったりとした座席や豪華な内装などが特徴。また、女性の客室乗務員「キャビンアテンダント」が同乗しているほか、同ターミナルでは待合室から直接船内に乗り込むことができる「ボーディングブリッジ」を設けるなど、飛行機並みの環境を整える。

 就航便には、旅客定員774人、トラック33台、普通乗用車195台分に対して、463人、普通乗用車48台、バイク4台が乗船。稚内市港町の田原秀樹さん(71)は「もともと船が好きなので、ぜひ乗ってみたかった。立派な船だし、何より早さが魅力」と、胸を躍らせていた。

 就航セレモニーで、古閑社長は「本日、無事就航を迎えることができた。海の高速道路と位置づけ、みなさまの交流の一助となり、地域発展に貢献できればと思っている」とあいさつ。すべての乗船を済ませた後、同船に装備された4機のウオータージェット推進器が稼働すると、勢いよく水しぶきを立てながら徐々に離岸し、青森へと向かっていった。

 見物に訪れた北斗市七重浜の鎌田守さん(69)は「近くで見ると、親しみやすさとホテルのような豪華さを感じる。1度は乗ってみたいという気になりましたね」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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