函館の今年の夏は暑かった?
update 2007/9/2 11:50
9月に入っても暑さが残る函館だが、今年の夏は、月単位で気温の変動が大きかった。20度を超える汗ばむ陽気が続いた6月に対し、7月は一転して平年気温を大きく下回る日が続くなど冷夏を予感させる状況に。しかし8月に入ると一気に暑い日が続き、各行楽地やイベントなどはにぎわいを見せた。3カ月間の天候の推移を振り返りながら、今年の夏を総括した。
【温かい6月、寒い7月、暑い8月】
気象庁のまとめによると、函館市(美原)の今年の6―8月3カ月間の平均気温は20・1度で平年を0・7度上回った。月別では6月の平均気温が17・8度(平年15・8度)と2・0度も上回ったのに対し、7月は19・2度(同20・1度)と0・9度下回り農作物への影響なども心配された。しかし8月に入ると同時に夏型の気圧配置となり気温は一気に上昇。平均気温は23・1度(同21・7度)となり、暑い夏を印象付けた。
一日の最高気温が30度を超える真夏日は5日間。2000年以降を見ると、2000年が5日、01―03年がゼロ、04年が8日、05年が3日、06年が6日で、ほぼ平均値。最高気温は8月14日に33・0度を記録しており、これは歴代4位にあたる(歴代1位は1999年8月4日の33・6度)。
また函館市の降水量は6―8月合計で285・0ミリ(平年349・5ミリメートル)と少なめ。とくに8月後半(16―31日)の雨量は4・0ミリと、1895年の統計開始以来最少を記録した。日本気象協会によると、3日以降は秋雨前線の北上や台風9号の接近などにより雨量が増える可能性があるとしている。
【海水浴場は期間縮小で来場減】
湯川海水浴場(根崎町)は当初、開設日を例年より2週間遅い7月15日に設定したが、台風接近の影響でさらに6日間延期となり、同21日に開設した。函館市教委によると、8月31日まで42日間で3万818人が来場。気温が30度を超える日が続いた8月中旬にピークを迎え、12日には今季最多の2867人が訪れた。ただ昨年度より開設日数が19日間少なく、来場者は1万4540人減となった。入舟町前浜海水浴場(入舟町)は7月24日から8月19日までに3714人が訪れ、昨年度を626人下回った。
【食中毒警報9回発令】
市立函館保健所管内で今季の食中毒警報は7月24日を皮切りに8月末までに9回発令された。7月は2回、気温が高い日が続いた8月は7回で、同10日から30日にかけてほぼ連続して警報が出ていた。過去5年間では2003年度が1回と極端に少ないが、04―06年度は10回前後で推移し、発令状況は本年度も例年並みだった。
【熱中症や水の事故など】
函館市消防本部によると、公園などの屋外で目まいがしたり、冷や汗をかいたりと、熱中症に似た症状の患者を数件搬送したものの、大きな事故につながるケースはなかったという。
水の事故に関しては、函館市内での死亡事故はなかったが、木古内町幸連沖で7月30日、潜水中の板金業の男性(51)が水死。8月13日に長万部町静狩漁港で釣り中の男性(64)が海中に転落し死亡。同21日には、北斗市七重浜の海岸で遊泳中の高校生3人が沖に流され、2人が命を落とすなど痛ましい事故が相次いだ。
提供 - 函館新聞社
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