高橋知事が江差入り 支庁制度改革「時間をかけて」

update 2007/2/13 15:55

 【江差、厚沢部】4月の道知事選で再選を目指す高橋はるみ知事(53)は10日、江差町で開かれた自身の後援会「北海道を愛するみんなの会」の会合で檜山支庁統廃合問題に触れ、「十分に時間をかけていかなければならない」との認識を示した。

 会合は、同会の檜山南部連合後援会(若狭大四郎会長)などが主催した「新春の集い」。管内の7町長と支持者520人が出席した。

 与党・道議会自民党会派の、廃止対象の支庁所在地選出の道議からは、支庁存続を求める声が強く、統一地方選を前に慎重な対応を求めている。高橋知事の発言は、与党会派や支庁所在地に配慮したものとみられる。高橋知事の対抗馬・民主党の荒井聡衆院議員(60)は、支庁存続を争点の一つに位置付けている。

 高橋知事はこれまで、将来的には渡島支庁など大規模支庁の廃止にも言及し、支庁制度改革の推進を強調してきた。道は2008年度に14支庁を6支庁程度に減らす新体制の発足を目指すが、具体的な時期や規模は明らかにしていない。自民党などの意向から支庁改革をめぐる議論が、統一選を挟んで事実上の「棚上げ」となれば、職員の異動や庁舎確保など多くの懸案を抱える再編スケジュールが09年度以降にずれ込む可能性もある。

 また、高橋知事は日本海の貧栄養化や磯焼け対策について、上ノ国町が進めるイカ内臓の海中還元実験や植生回復に向けた活動を積極的に支援する方針を示した。

 高橋知事は同日、厚沢部町で道政報告会(自民党厚沢部支部主催)を開催。道新幹線の開業効果を引き出すため、新函館駅と檜山管内を結ぶ国道227号の整備促進に取り組む考えを強調した。

提供 - 函館新聞社



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