15日に「鯨と食文化を語る集い」

update 2007/8/31 11:46

 函館くじら普及協議会(藤原厚会長)などは、9月15日にホテル函館ロイヤル(函館市大森町16)で「鯨と食文化を語る市民の集い」を開催する。俳優の菅原文太さんによる講演や、有識者らを交えたパネルディスカッションを予定し、参加者にはクジラ肉を取り入れた弁当が提供される。同協議会は「函館初開催のイベントをぜひ楽しんで」と参加を呼び掛けている。

 同イベントは、クジラ食文化を守る会(東京、小泉武夫会長)が日本伝統の鯨食文化の継承と、捕鯨に対する認識を深めてもらうことなどを目的に、2004年から年に2回、全国各地で開催。函館では初めてで、道内では06年9月の釧路に次いで2カ所目となる。

 同協議会が、古来鯨食の習慣があり、近年ではツチクジラの調査捕鯨に取り組んでいる函館の活性化につなげようと、同イベントを誘致。5月からは、市民らを対象にした連続講座「鯨を学ぶ」を4回にわたって開講し、イベントの成功に向けて準備を進めてきた。

 菅原さんは、調査捕鯨船に乗船して海の生態系を調べるなど精力的に活動しており、当日は「クジラあれこれ」をテーマに講演。パネルディスカッションでは、菅原さんのほか、作家の島村菜津さん、北大大学院水産科学研究院准教授の松石隆さん、小泉会長をパネリストに迎え、「函館とくじら」を演題に議論を交わす。

 講演、パネルディスカッション後に配られる弁当は、「鯨ステーキ」「鯨ベーコン」「さらし鯨の酢みそあえ」「竜田揚げ」が入った、函館オリジナル。会場の一角では、鯨肉を大和煮にした缶詰やジンギスカンなどを割安で販売する。

 イベントの開催時間は午後3時―同5時半。参加するには事前の申し込みが必要で、先着700人に達し次第締め切る。入場料は500円で、当日会場で支払う。

 藤原会長は「函館はクジラに関して歴史深い町なので、イベントを通じて身近な食材として再認識してもらい、町おこしにつなげていければ」と話している。

 申し込み、問い合わせは、市水産課TEL0138・21・3335、ファクス同23・0325。

提供 - 函館新聞社



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