函館市、大地震想定し防災総合訓練

update 2007/8/31 11:45

 函館市防災総合訓練が30日、函館港港町ふ頭で行われた。大地震発生時の火災や家屋倒壊、避難者の支援など、起こりうるさまざまな事態を想定。約1000人の参加者が、陸上や海上で訓練に取り組み、防災意識を高めた。

 市防災会議(会長・西尾正範市長)の主催で、毎年、「防災の日」(9月1日)に合わせて開催。警察や消防、海保、自衛隊など23の関係機関、自主防災組織46団体、周辺の3町会が参加した。西尾市長は「関係機関の力を合わせ、災害に強い街づくりを進める。防災意識を高め、備えを万全にしてもらいたい」と話した。

 訓練は、青森県東方沖を震源とするマグニチュード8・0の地震が発生し、震度6強の揺れを観測。同時に太平洋沿岸西部に津波警報が発令され、市内でも被害が拡大している、との想定で実施した。初期消火や、倒壊家屋からの救助、都市ガスや水道といったライフライン復旧作業などの訓練を展開した。

 本年度は、新たに塩化水素を積載したトラックとバスが衝突し、周囲に有毒ガスが発生した場合に備えたBC(バイオ・ケミカル)災害対応訓練を導入。防護服に身を包んだ警察官や消防士らが負傷者を救助し、除染作業や汚染地域の封じ込めを行うなど、緊迫感あふれる迅速な作業を行っていた。

 13人がバケツリレーでの初期消火や炊き出し訓練に参加した港町会の高橋健さん(76)は「町会内の防災意識は高い。全市一斉のこうした取り組みは継続することに意義がある。訓練は訓練だが、災害は起こらない方がよいですね」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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