金銭トラブルから発展か…高3集団暴行死

update 2007/8/30 13:52

 函館市内の昭和公園などで26日、同市富岡町2、函大付属有斗高3年佐藤智也君(18)が集団暴行されて死亡した事件で、佐藤君はこれまでに、逮捕された少年らに「ボディーガードをつけてくれ」と頼み、その代金を請求されていたことが29日までに、函館西署の調べで分かった。また、暴行される直前に佐藤君は「通帳が入ったかばんが盗まれた」と少年らに話しており、同署は金銭トラブルが暴行にエスカレートした可能性もあるとみて慎重に調べている。

 これまでの調べで、佐藤君は26日午後、自宅近くの公園で遊んでいたところ、少年らに富岡中央公園に連れ出され、タイマン(1対1のけんか)に発展。少年らも徐々に集まり始め、佐藤君に次々と殴るけるの暴行を加えた。佐藤君を含めた少年らはその後、約2`離れた昭和公園に自転車で移動し、再び金属バッとなどで暴行を続けた。

 一方、富岡中央公園の付近住民によると、佐藤君は同日午後、「自転車にあった通帳入りのかばんがなくなった」と一部の少年らに打ち明け、一緒に付近を捜したという。結局かばんは見つからず、少年らから「本当になくしたのか」と詰め寄られていたという。佐藤君は本格的な暴行が始まる前にも水風船を投げ付けられたり、ペットボトルに入った水を頭からかけられたりしていた目撃情報もあった。

 佐藤君をよく知る友人の一人は「佐藤は1、2カ月前に、ボディーガードをつけてくれと少年らに頼んでいた。その少年友たちから『代金を払え』と言われていたが、払えない佐藤は逃げていた」と話していた。

 同署は29日、傷害致死容疑で函館市内に住む15―18歳の少年7人を函館地検に送致した。

提供 - 函館新聞社



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