永野悦子さん講演 市内2中学で記念植樹も
update 2007/8/28 11:09
1945年8月9日に長崎で被爆を体験し、現在は長崎平和推進協会継承部会員を務める永野悦子さん(78)の講演会が27日、函館市内2つの中学校で開かれた。生徒らは真剣な表情で耳を傾け、原爆の恐ろしさなどを学んだ。講演後には永野さんと生徒らによる記念植樹も行われ、平和への願いを込めた。
函館市の「核兵器廃絶平和都市推進事業」の一環で、1994年度から広島、長崎へ市内の中学生を平和大使として派遣し、98年度からは両市から講師を招いている。本年度は、長崎に6中学校から各1人を派遣し、その中の4校で講演会と記念植樹を企画した。
函館深堀中学校(内田弘治校長、生徒数366人)では、生徒や教諭、保護者が受講。永野さんは16歳の時に学徒動員で勤務中、爆心地から約2・8キロの地点(現在の長崎市片渕町)で被爆した当時の様子を赤裸々に語り、生徒らの一部にはあまりの悲惨さに涙を流す姿も見られた。
講演後、永野さんと生徒会役員らは、同校の庭にツツジの苗木1本を植樹。平和大使で同校生徒会長の斉藤小夏さん(3年)は「戦争が2度と起こらないよう、平和の尊さを後輩などに強く伝えていきたい」と話していた。
同日は宇賀の浦中学校でも行われた。28日は函館赤川、旭岡両中学校で講演会と記念植樹が行われる。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。