渡島支庁が「体験型」修学旅行生誘致へ本腰
update 2007/8/26 11:23
渡島支庁は本年度、「おしまの体験学習づくり推進事業」を実施する。飛行機利用の修学旅行が広がっている背景を受け、道外からの修学旅行生向けに、農漁業や文化、歴史などを体験的に学ぶメニューづくりや受け入れ態勢の構築を目指す。9月にも自治体や旅行・観光業者などによる検討会議を発足させて事業に乗り出す。同支庁は「見学型から体験型の修学旅行が求められる中、道南らしいメニューを考えたい」としている。
2003年度に道が実施した調査によると、道外から道南圏に訪れた中学、高校の修学旅行生は2万9753人。道内全体(55万7740人)の5%ほどで、道南、道央、道北、道東の4圏域では最も少なく、一般観光客の入り込み状況と大きく異なっている。
東京や神奈川などでは、中学校の修学旅行で飛行機利用が認められるようになっている。北海道全体でも、道観光連盟が担当教諭の視察会などの誘致を進めていることから、道内他地域から遅れを取っている渡島管内でも受け入れ推進に乗り出すことにした。
検討会議は自治体、宿泊、旅行関係者のほか、アドバイザーとして道内の観光専門家らを交えて構成。管内の体験施設の調査や先進地の視察なども踏まえ、体験メニュー案的な内容をまとめる。関係者同士のネットワーク化や受け入れ態勢の組織化も検討する。
同支庁商工労働観光課は「修学旅行は、航空機手配が容易な5月の連休明けからが多く、気候が良い道南は有利。新幹線や最近の修学旅行動向も見据えた、より具体的なメニュー案を考えていきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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