“寅さん”ぶらり来函…サラリーマン芸人・野口さん
update 2007/8/25 11:26
故渥美清さんが演じ、現在も根強い人気を誇る「男はつらいよ」シリーズの車寅次郎に扮して、東京都内で観光ガイドなどを務める野口陽一さん(57)が24日、函館市を訪れた。ベージュのスーツに腹巻き姿、革のトランクを持ち、道内を“寅さんスタイル”で旅してきた野口さんは「北海道の人は素朴でまっすぐ。函館はおしゃれな街で心が洗われた」と話した。
野口さんの本業は、NTTの関連会社に勤める会社員。お笑い芸人としての顔を持ち、ものまねや寄席などで施設を慰問する活動も行う。1996年8月に渥美さんが亡くなったのを機に、寅さんの格好で、下町のボランティアガイドを始めた。97年には、夕張で開かれた「寅さんなりきりコンテスト」で準優勝した経験もある。
今回は勤続30年の休暇を利用して本道へ。19日に夜行バスやフェリーを乗り継いで函館入り。夕張や稚内で老人介護施設を慰問し、帰路につく前に再び函館を訪れた。函館は同シリーズ第15作「寅次郎相合い傘」(75年)で、浅丘ルリ子さん演じるマドンナ・リリーと寅さんが再会したゆかりの場所。野口さんは「リリーに会いに来ました」と、すっかり寅さんになりきり、笑顔を見せた。
この日は、朝市などで市民や観光客の歓迎を受けたという。野口さんは「寅さんは何か失敗した時に元気をくれたので、この活動はその恩返し。来年は函館でも施設慰問を行いたい」と話し、次なる出会いを求めて再び旅立っていった。
提供 - 函館新聞社
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