函館のホームレス 25人から7人に減少…厚生労働省調査

update 2007/8/25 11:26

 函館市内で生活するホームレスの人は男性6人、女性1人の計7人で、前回2003年の調査時より18人減っていることが、厚生労働省が実施したホームレスの実態に関する全国調査の結果で明らかになった。道内の政令指定都市、中核市では、札幌だけが増加し道内全体の増加につながっており、ホームレスが札幌に集中している実態がうかがえる。

 この調査は、ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法に基づく「ホームレスの自立の支援等に関する基本方針」の期限が2008年までであるため、見直しの検討に当たって実施。ことし1月、同省から委託を受けた全国の市区町村が目視で概数を調査した。

 道内全体では161人(男性139人、女性9人、不明13人)で、前回調査の142人より19人増加。調査結果が公表された政令指定都市の札幌と中核市の旭川、函館のうち、札幌は132人(男性113人、女性6人、不明13人)と全体の9割以上を占め、前回よりも44人増えた。旭川は10人(男性9人、女性1人)で前回を11人下回った。

 全国では1万8564人で、前回調査より6732人減少した。都道府県別では大阪府が4911人で最も多かったが、前回より2846人減少。次いで東京都の4690人(前回比1671人減)と、大都市圏では軒並み減少している。

 同省の社会・援護局地域福祉課は「自治体などのホームレスに対する支援策や景気回復傾向が、全国的な減少につながっている」とみている。各都市の増減の要因は分析していないが、「北海道は地方から大都市の札幌に集中する傾向にあるのでは」としている。

提供 - 函館新聞社



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