交通事故多発非常事態宣言で江差で緊急集会

update 2007/8/22 13:11

 【江差】高橋はるみ知事が「交通死亡事故多発非常事態宣言」を発表したことを受け、桧山支庁と江差署などは21日、江差町茂尻町の町文化会館駐車場で緊急集会を開いた。地域住民ら約60人が参加し、死亡交通事故の根絶を誓い合った。

 集会には濱谷一治江差町長、工藤昇上ノ国町長、渋田正己厚沢部町長、萬木英雄乙部町副町長と住民、桧山支庁や町役場の職員、江差署員、交通安全団体のメンバーらが集まった。

 交通事故で不慮の死を遂げた人たちに黙とうをささげた後、亀谷敏則・同支庁長は、高橋知事と樋口建史道警本部長が発表した、死亡事故根絶を訴えるメッセージを朗読。「それぞれの職場で事故抑止に取り組み、事故の犠牲者を減らしてほしい」と呼び掛けた。

 芳賀政男江差署長は「死亡事故に直結するスピード違反、飲酒運転、信号無視など交差点違反の取り締まりをさらに強化する。管内の自治体や交通安全団体の連携による街頭啓発活動を強化し、ドライバーや歩行者に幅広く事故防止をPRしてほしい」と訴えた。

 続いて管内の住民を代表し、建設会社、前田組(江差町、前田憲男社長)の山田秀次工事部長が「社会人の一人としてゆとりを持った運転を心掛け、事故のない郷土桧山を目指します」と宣言。全員で悲惨な交通事故の撲滅を誓った。

 会場には同署のパトカーや町役場の啓発車両など約20台も集結。参加者に見送られ、街頭での取り締まりや啓発活動に向けて出発した。

提供 - 函館新聞社



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