鯨食文化伝える…函館くじら普及協・連続講座
update 2007/8/21 11:37
函館くじら普及協議会(藤原厚会長)主催の連続講座「鯨を学ぶ」の第4回が20日、函館市水産物地方卸売市場(豊川町)で開かれた。東京農大客員教授で、クジラ料理専門店「おばんざいくじら亭」(札幌)のおかみ、野口真希さんが講師を務め、試食を交えながら、クジラ肉のおいしさや栄養分の高さを伝えた。
同講座は、かつて道南に根付いていた鯨食文化の再生を目指し、同協議会が市民や水産業関係者らを対象に開講。今回が全4回の最終回で、地元の大学生や高校生を含む約60人が受講した。
テーマは「鯨料理のコツ―鯨は肉?魚?」。野口さんは「小中学校の給食で食べた時においしいと感じた」と、クジラ料理の道を志すきっかけを明かし、文献などを基に調べ上げた、国内での鯨食文化の歴史をひもといた。
試食会では、クジラ肉を取り入れたカルパッチョや、握りずしなど4品を提供。参加者は舌鼓を打ちながら、彩り豊かに盛り付けられた見栄えの良さや、うま味を引き出したメニューの数々に感心しきりだった。
野口さんは「肉を引っ張って、伸びない方向にスジが入っている」「密封状態で解凍すれば、色の黒ずみやにおいがつくことを防げる」などと調理のコツを伝授し、「肉を見る目を養うことで、特性を生かした料理ができるはず」と食卓での活用を促した。
提供 - 函館新聞社
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