中空土偶 教育に活用を…フォーラム
update 2007/8/19 10:41
中空土偶「国宝指定記念フォーラム」(はこだてクロスロードミーティング実行委主催)が18日、函館市末広町の五島軒本店で開かれた。文化庁文化財部美術学芸課主任文化財調査官の土肥孝さんが「中空土偶と国宝を活(い)かしたまちづくり」と題して基調講演し、国宝指定を受けた中空土偶の特徴や価値について語った。
「時空を超えたふれあいの道」をテーマに、この日、市地域まちづくりセンターで開かれた「はこだてクロスロードミーティング」の協賛事業。市民ら約300人が聴講し、縄文時代の生活文化に思いをはせた。
土肥さんは土偶を直立させようとした方法が、胴の面積を大きくしたり、支え棒を用いるなど多岐に渡ることを説明。「土偶は一つの目的で作られたわけではなく、各時期にさまざまな目的があった」と推察。中空土偶についても男女双方を表しているとの説を示した。
また、縄文時代の出土品で国宝に指定されている3点のうち、発掘場所が現存するのは中空土偶の発掘場所だけと紹介。「非常に貴重であり、国宝指定を契機に、郷土の教育に存分に活用してほしい」と提言した。
この後、土肥さん、版画家の佐藤国男さん、市教委生涯学習部参事の阿部千春さんが「縄文土偶の謎に迫る」と題して語り合った。
提供 - 函館新聞社
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