函館でも商品撤去…石屋製菓・賞味期限改ざん

update 2007/8/16 13:30

 「え、あのお菓子が」「また北海道が…」―。道内大手の菓子製造販売会社「石屋製菓」(札幌、石水勲社長)が、全国的に有名な菓子「白い恋人」の賞味期限を改ざんして販売していた問題で、15日、函館市内の土産物店などでも同社製品が売り場から撤去された。訪れた観光客や、帰省客からは、お目当ての品を買うことができず落胆の声が聞かれた。

 ほとんどの店では、開店前に菓子を撤去。空いた場所は、他社の菓子などを置いた。朝からUターン客などで混雑した函館空港では、7つある売店すべてからおなじみの箱が消えた。ある店では、中のカウンター内に積んであった箱を見つけた客から「北海道に来たのに、この菓子が買えないのは困る。売ってほしい」と迫られたケースもあった。

 ほかの店では「客の中には事件を知らない人もいた。本州の人は北海道の食にあこがれを持っている。ミートホープ社といい、不祥事続きで残念。店の売り上げのダウンも痛いが、北海道のイメージダウンも心配」と話していた。

 JR函館駅の売店では、同社商品を販売していない知らせが張られていた。山形へ帰る女性は「この菓子でこのような事件がおきるなんて信じられない気持ち」と話していた。

 同市末広町の土産店では、同社製品で、問題となった品以外を求める客一人一人に対し、事件内容を説明し、了承を得てから販売した。この店の店長は「北海道を代表するお菓子なので、残念でならない。ミートホープ社の問題で教訓を得たのではないのか」と険しい表情を見せていた。

提供 - 函館新聞社



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