4―6月期道南経済、総じて停滞、一部に動意

update 2007/8/14 10:36

 函館財務事務所は、4―6月期の経済概況に関する「道南経済レポート」を発表した。個人消費や生産活動の一部に好調な動きが見られたが、陸海空路での観光客が低調なことから、6期連続で「総じて停滞しているものの、一部に動意がみられる」とした。

 個人消費では、主要大型小売店(7社)の売上高は、4、5月の天候不順で夏物衣料や飲食料品が振るわず、6月の好天や夏物セールの前倒し効果で、衣料品や身の回り品に動きはあったが、全体としては前年同期比6・0%減。食料品スーパー(4社)はコメや酒類などの飲食料品が堅調に推移したが、ホームセンター(4社)は同2・1%の減少だった。

 生産活動は、セメントや生コンクリートの窯業・土石、床板の木材・木製品が、民間需要の高まりにより前年を上回る好調ぶり。造船や一般機械で海外需要が見られるが、水晶発振器などの電子部品、珍味加工の食料品が前年実績を下回っている。

 住宅建設では、主力の持ち家こそ減少したが、金利の先高観を見越した分譲住宅に駆け込み需要が見られ、同0・7%の微増。公共工事は、国や地方における予算規模縮の影響で、同23・5%減と落ち込んだ。

 観光入り込み客数は、旭山動物園などへの人気集中や道外・海外観光客の減少から、フェリー、JR、航空機ともに前年割れ。主要ホテル(11社)の宿泊客数や観光施設(3カ所)も、低迷している。

提供 - 函館新聞社



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