06年の道内地域設備投資実績/製造業3年連続増
update 2007/8/12 11:26
日本政策投資銀行北海道支店(札幌)は、道内の民間企業(資本金1億円以上、金融・保険業などを除く)を対象に実施した、2006年度の設備投資実績に関する調査結果をまとめた。製造業が増加する一方、非製造業の低迷が影響し、全産業では前年度比1・0%減の3859億円。また、07年度の設備投資計画は、非製造業の巻き返しが期待できることから、06年度計画(4018億円)に比べて2・6%増の4121億円を見込んでいる。
06年度の実績を業種別で見ると、製造業は、「輸送用機械」が工場増設投資の一服感から同48・5%の207億円。「その他製造業」が印刷工場の新設などにより、同80・2%増の228億円、「鉄鋼・非鉄金属」が生産能力増強投資があったことから、前年度の約2・4倍に相当する167億円と大きく伸びた。全体では、同3・7%増の1258億円と3年連続で増加したものの、伸び率は鈍化している。
一方の非製造業は、大型廃棄物処理施設の新設などがあった「サービス」が前年度の約2・3倍に当たる262億円、船舶更新投資のあった「運輸」が同21・0%増の372億円。しかし、「電力」が同13・1%減の890億円、「通信・情報」が地上デジタル化対応投資に一服感がうかがえ、同48・5%減の82億円に落ち込むなど、全体では同3・2%減の2601億円と5年連続で減少した。
07年度計画では、製造業が「紙・パルプ」や「その他製造業」などの低迷から、06年度計画に比べて11・1%減の1153億円。非製造業は、能力増強工事などを行う「その他非製造業」をはじめ、「通信・情報」や「電力」で増加することから、全体では2968億円と6年ぶりに好転する見通し。
なお、調査は道内に本社を置く768社にアンケートを依頼し、493社が回答。回答率は、64・2%。
提供 - 函館新聞社
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