ハコダテライフ 渡辺保史の 情報デザイン考現学 vol2

#003 スローマップができて、はや3カ月。

去年の秋から、仲間達とつくっていた「ハコダテ・スローマップ」という地図を公開し始めて、もう3カ月が過ぎようとしている。どんな地図かはウェブサイト(http://www.slowmap.org/)を是非見て欲しいのだが、要するに、函館の隠れた魅力を再発見してみよう、という趣旨の地図だ。

印刷版マップはこんな感じ。函館駅前や元町の観光案内所などで入手できるようにしています。

3月末にウェブ版と紙(印刷)版を公開してから、随分と色んなところから反響がある。新聞・雑誌・テレビ・ラジオとメディアにも出まくった。そんな所為もあり、地元はもとより道内の他のマチや、遠くは関西や東京からも問い合わせが来る。実にありがたい。「マップを手に、マチをゆっくり歩いてみたくなった」――そんな感想を寄せてくださる方が少なくない。まさに、こちらの意図した通りで、うれしい。 さて、今回できたマップはあくまでも「試作版」。「これからどうするの?」とよく訊かれるが、やりたいことは色々ある。マップをきちんと「完成版」にまでこぎつけたいのはもちろんだけど、僕自身はマップそのものに固執するつもりはない。むしろ、マップづくりで出会った人々と、他のプロジェクトをどんどん派生させていったり、今まで繋がっていなかったコトやモノをくっつけていくことに興味がある。

FMいるかの番組に出た時の様子。「こどもの日」だったもので、ウチの子ども達も飛び入り出演しました(笑)。

実際、マチに眠る文化的資産をデジタル化して色んな活用法を考える「デジタルアーカイブ」という取り組みがあるのだけれど、スローマップとこのアーカイブを結びつけよう、というのが目下の僕のテーマ。具体的に何ができるのかは、今年一年くらいかけてカタチにしようと思っている。何しろ「スロー」がテーマですから、性急に答えを求めず、じっくりと腰を落ち着けてやっていきますです。

update 2003/6/1816:53
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